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4.発注契約

システム会社の要員を選定して、そのシステム会社と発注契約をする。契約は慎重で厳密かつ迅速さが要求される。契約の内容を適切にして、自社・システム会社ともに利益を出し、実り多いものにしたい。

(1)請負契約とSES契約がある
    請負契約とは、システム完成を約束する契約であり、システム開発作業量を生産性で工数として算出して工数×単価で契約金額を決める契約である。他方、SES契約(System Engineering Service契約。委託契約の一種。)は、システムの完成を約束するものではなく、エンジニアの能力そのものの契約であり、指定期間にSE人数と標準作業時間数を決めて契約金額を決める契約である。
(2)受注契約と原則同一形態とする
    自社が受注したシステム開発物件をシステム会社に発注する場合はお客様と自社の契約形態が請負契約であれば、システム会社とも請負契約にする。お客様と自社の契約形態がSES契約であれば、システム会社ともSES契約にする。同一形態にしておくことで、人員計画、コスト  計画、生産性算出、営業交渉等がお客様、システム会社に対して同じ論理で展開でき、無用な手間、換算から解放される。違う形態で契約するときは、注意が必要である。特に、お客様と自社は請負契約で、システム会社とはSES契約の場合は、SES工数超過に備えた契約とする。
(3)生産性が向上するシステム開発物件を発注する
    請負契約の場合には、開発技術に習熟して生産性を向上させることで利益を増加させることが可能です。自社の外部資源としてのシステム会社と共存共栄を図るためには、システム会社の生産性が向上するように発注する工夫が必要である。同一系統の技術分野、業務分野や、ツールやスケルトンソース[1]採用により生産性の漸進的向上を見込めるシステム開発物件等を発注することである。
今回のチェックポイント
  • 開発リーダーは基本契約書は読んで内容を理解している。
  • 請負契約の内容、メリット、デメリットを把握している。
  • SES契約の内容、メリット、デメリットを把握している。
  • お客様と自社、自社とシステム会社の契約形態は同一である。
  • お客様と自社、自社とシステム会社の契約形態が違う場合は充分な考慮をしている。
  • お客様と自社は請負契約、自社とシステム会社はSES契約の場合はSES工数超過対策を立てている。
  • システム会社に生産性向上が期待できるシステム開発物件を発注している。

脚注
  1. スケルトンソース:ソースコードの雛型、骨組みとなる共通部分をまとめたもの。